世界文化遺産 国宝姫路城        

   国宝姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。
   シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城。
   白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。

   姫路城はその400年の歴史の中で、戦にまみえることなく、近代の戦災に遭うこともなかった、たぐいまれな城です。
   その結果、天守や櫓、門などの保存状態が非常によいうえ、ほかに類例のない遺構も多く、極めて貴重な文化遺産となっています。

   平成21年から大天守保存の修理が始まり、漆喰壁の塗り直しや屋根瓦の葺き替えを中心に5年半の月日をかけて平成27年3月に終了しました。
   大天守の高さ31.5m。石垣の高さ14.85m。内曲輪の面積 甲子園グラウンドの約16倍。
         
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 姥が石
羽柴秀吉が姫山に三層の天守を築いていた時、
石垣の石が集まらず、苦労しているという話が
広まっていました。貧しい老婆がそれを聞き、
「お役に立てば」と古くなった石臼(うす)を
差し出しました。これを知った秀吉は大変喜び、
石臼を現在の乾小天守北側の石垣に使いました。
この話はたちまち評判となり、人々が競って石を
寄進したため、工事が順調に進んだと
いわれています。
   六葉釘隠し
釘の頭部を隠すための装飾。
6枚の葉をデザインしていて、葉と葉の間に猪目と呼ばれるハート型の隙間ができます。

   
         
       
         
     
 お菊井戸
城内の上山里丸と呼ばれる広場にあるお菊井戸が、
有名な「播州皿屋敷」に出てくる井戸だと
いわれています。
   扇の勾配
開いた扇の曲線に似ていることから「扇の勾配」と呼ばれる石垣。上に行くほど反り返り、敵に石垣を登らせない工夫になっています。
   
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 長局(百間廊下)
鷺山に建てられた西の丸の外周を巡る櫓郡。
原生林を活かし、自然の地形に合わせて延々と続く
珍しい建物。
千姫に仕えた侍女たちが居たところで、千姫は毎朝
この廊下から男山を拝んでいたと伝えられています。
       
         
     
 狭間(さま)
弓矢には縦長の長方形、鉄砲には円形・三角形・正方形というように、武器に適した形状に開けている。
姫路城は、かつて鉄砲狭間が2,500ヵ所~4,000ヵ所以上あったといわれています。
   羽柴秀吉時代の石垣で秀吉の命で黒田官兵衛が築いたものであることを示す文書が公表され
官兵衛の築造した石垣が現存していることが
判明し、姫路城の文化財としての価値が
さらに高まりました。
 
         
         
         
                
 
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